




『shimaRTMISTLETOE』
shima(島)、art(アート)、RT(Retweet)、MISTLETOE(ヤドリギ)を掛け合わせた造語は「シマアートミスルトゥ」と読む。絵描きの泉イネさんが佐渡島、真鶴半島、別府、東京と移動し、他にない試みを一から始める想像(創造)を求めたことから制作が始まった。本誌で取り上げられているアーティストのトヨダヒトシさん、料理人の玉井徳裕さんもまた、各土地を移動しながらものをつくってきた方々だ。
“もしかしたら zineを作りたいのではなく、〜中略〜 何かを一緒に作ってみることを試してみたいだけかもしれません”
と、あとがきにある通り、まさに様々な想像(創造)者との対話を感じられる一冊です。
ZINEに同封している木屑というか、木屑に入っているZINEというのか。
ともかくこの木屑は本誌のスポンサーの一人でもある野沢工務店からでたヒノキだそう。(ちなみに野沢裕さんもアーティスト)。
袋を開けるとほのかに木の香りがする。
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『shimaRTMISTLETOE』
・料理人、その先へ/玉井徳裕
・肉眼では見えない「間」を写す/トヨダヒトシ
2022年12月22日初版発行
< パッケージサイズ >
13.5×22.2cm
体裁:B3 八つ折り
木屑:ヒノキ
発行人|泉イネ
発売元|真鶴出版
編集 |泉イネ、井出賢嗣、上條桂子、川口瞬(真鶴出版)、野沢裕
デザイン|野本修平(真鶴出版)
イラスト|泉イネ
付録|野沢工務店のための工具composition 2022 post card、野沢工務店の木屑(ヒノキ)
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泉イネ
2002 東京藝術大学美術学部絵画科油画卒業
-2007 紺泉の号にて植物や装飾をmotifに絵を描く
2008- 泉イネの号にて出会う人や土地、分野の間を描く
本にまつわる女性たちとの出会をきっかけとした「未完本姉妹」シリーズ(2008-)、ダンサー・振付家、批評家との絵のsession「And Zone」(上野の森美術館 2011)、免疫疾患の経験から作家を休み、休館日の美術館を舞台とし現代美術家、振付家と共同で企画した「休み時間ワークショップ」(DIC川村記念美術館2014)、描きなおすために佐渡島や様々な土地へ通い 人と出会いながら 風景を紡ぐウェブメディア「shimaRTMISTLETOE」(2018-)、別府で作り手を迎える場 team「(ゆ)」(2019-)などを通して、一人の絵の制作から思考や身体を離して新たな視点を探した
GALLERIA MIDOBARU 客室壁紙の図案制作/別府(2020)、ファッションブランド「45R」シーズンカタログの原画制作(2020-)や「HERMES」ショーウィンドウデザイン(2002|紺泉、2010|泉イネ)、香蘭社製の陶磁器「お皿の休日」シリーズ(2006|紺泉)など企業とのコミッションワークも手がける